本プラットフォームは、世界中の患者への長年にわたるリサーチ、インタビュー、協働から生まれました。疾患別に特化したアプリは、患者の知識向上、自己肯定感の育成、ニーズと懸念事項へのサポート、そして医療情報の整理・連携を促進することを目的として設計されています。
機能
- ニュースフィード: インターネット上の精選された情報を患者へ直接届けます。コンテンツは信頼性を保証するために、第一線の専門家によるレビューと審査を経ています。
- コミュニティチャット: 患者同士がつながれる場が必要です。モデレートされたコミュニティチャットでは、患者や介護者が安全な環境で交流できます。
- 精選リンクライブラリ: 治療法や生活習慣に関する信頼性の高い情報へのリンクを専門家が数百件厳選して提供しています。ブログ、ポッドキャスト、動画など多様なコンテンツが含まれます。
- 患者サマリーシート: 診断内容、担当医、保険情報、服薬情報など患者に関するすべての情報を1ページにまとめて印刷できるドキュメントです。
- モバイルアプリ: アクセスのしやすさとパーソナライズへの需要の高まりに応え、WebプラットフォームのすべてのメニューをiOS・Androidのモバイルアプリで提供しています。
- 統合リソース: 疾患情報だけでなく、感情的サポート、財政支援、介護者向け情報など幅広い最新リソースへ簡単にアクセスできるページを提供しています。
技術構成
本プロジェクトで使用した技術の一覧です。レガシー技術と最新技術の両方が含まれます。
- CakePHP: Webアプリケーション開発のためのオープンソースPHPフレームワーク。
- WordPress: コンテンツ管理(管理画面)に使用したCMSで、高パフォーマンスなVue + Angularアプリケーションと組み合わせてリッチなフロントエンドを実現しました。
- React Native: Reactを使ったネイティブモバイルアプリ開発のためのオープンソースJavaScriptフレームワーク。
- Java: Web開発・モバイル開発・エンタープライズアプリケーションなど幅広い用途で使われる汎用プログラミング言語。
- Vue 2: UIを構築するためのプログレッシブJavaScriptフレームワーク。
- AWS Serverless: サーバー管理なしでコードを実行できるクラウドコンピューティングプラットフォーム。
- AngularJS 1: シングルページアプリケーション構築のためのJavaScriptフレームワーク(2022年サポート終了)。HDWEBSOFTはAngular 1を使用中のシステムの保守を行いつつ、最新のAngular・React・Vueへの段階的な移行を支援できます。
- データ分析: データの収集・クレンジング・分析を通じてインサイトを抽出するプロセス。
- ホワイトラベル: 自社のブランド・製品・サービスを他社が自社名義で利用できるようにするビジネス慣行。
課題
- プロジェクトをゼロから始めたわけではありませんでした。引き継いだ時点では、過剰設計のアーキテクチャに粗雑な実装、ドキュメントの欠如という非常に厳しい状態でした。
- HIPAA準拠をシステム全体で確保する必要がありました。
- 動画投稿機能は魅力的でしたが、iOS・Android・Webのすべてのプラットフォームでフォーマットを統一するため、AWS Lambdaを使ったデータ処理の実装が必要でした。
ビジネス成果
- コミュニティの形成と疾患啓発: 患者・介護者・医療専門家から構成される活気あるオンラインコミュニティの構築・維持に向けた実証済みのアプローチを提供しています。患者アドボケートとの積極的な協働と、共有可能なコンテンツを備えた無料プラットフォームにより、疾患認知度を広範に向上させることができます。
- 患者の情報収集・つながり・エンパワーメント: プラットフォームを利用する患者は、知識・自己肯定感・精神的健康において顕著な向上を示しています。長期にわたり、適切な質問をする意欲と能力が高まり、医療チームとの意味ある意思決定への参加が促進されます。
- 患者体験に関する価値ある実世界のインサイト提供: カスタマイズされたアンケート、深掘りフォーカスグループ、プラットフォーム利用指標の分析を通じて、商業パートナーに患者ケアに関する貴重なインサイトを迅速に提供しています。
- 臨床試験への患者リクルート: 患者の約60%が臨床試験への参加を検討すると回答しています。プラットフォームは商業パートナーと連携して試験候補者を特定・リクルートし、参加を支援します。
まとめ
本プロジェクトは、レガシー技術を持つプロジェクトの引き継ぎ、レガシーアプリケーションの近代化、各技術の最大活用というHDWEBSOFTの能力を実証しました。具体的には以下を実現しました。
- 旧式技術をベースとしたプロジェクトを、業務を中断させることなく新プラットフォームへ移行。
- クラウドベースのプラットフォームへの移行によりレガシーアプリケーションを近代化し、保守コストの削減とパフォーマンスの向上を実現。
- プロジェクトに最適な技術の組み合わせを見極め、それぞれの強みを最大限に活用することで、より効率的でスケーラブルなソリューションを構築。