販売活動、とりわけライブ配信プラットフォームを介した販売をいかに効率的に管理するかは、ダイレクト販売を行う事業者にとって常に大きな課題となっています。当社の小売事業者向け開発プロジェクトは、その課題に対する明快な解となります。Facebook/LINE上で動作する小売事業者向けアプリには、2つの主要機能があります。チャット機能とライブ機能です。それぞれの機能が異なる役割を担い、販売者が顧客の注文や問い合わせを的確に把握できるよう支援します。
- チャットコマース: 複数のソーシャルメディア(Facebook Messenger、LINEチャット)を横断して、小売事業者の顧客対応と管理を同時に支援します。
- ライブコマース: Facebookライブ配信を視聴中のユーザーからのコメントをもとに、注文を自動生成する機能を提供します。
機能
- チャットコマース
- 管理対象としたい小売事業者のソーシャルメディアアカウントと連携します。
- 配信チャネルのデータをアプリへ同期します。
- ソーシャルメディア上で販売者と購入者が直接やり取りできるメッセージ機能を提供します。
- ライブコマース
- 販売者のソーシャルメディアアカウントをアプリと連携します。
- ライブ配信のデータを古いものから新しいものまで順次同期します。
- ライブ配信中のコメントを継続的に追跡します。
- コメントを判定し、所定のルールに合致するものを選別したうえで注文を自動生成します。
- 注文が成立した際には、Facebook Messengerを通じて注文詳細を自動的に顧客へ通知します(自動メッセージには、購入者が配送情報を確認し注文を最終確定するための一時リンクが含まれます)。
- ライブ配信ごとに、商品の種類、色、数量を管理できます。
総じて、この小売事業者向け開発プロジェクトは、Facebook/LINE上でのオンライン販売を強化したい事業者にとって有用な販売管理ソリューションです。
課題
- 複数環境へのデプロイ要件への対応。
- ダイレクトメッセージのためのリアルタイムアプリケーション開発。
- Facebookの会話数およびAPI呼び出し回数の上限。
- ライブ配信のリアルタイムコメント追跡に対するFacebook APIのサポート不足。
- 有効な注文を検出するための大量コメントの処理。
ソリューション
- クラウドコンピューティング技術とGitlab CI/CDを用いて、デプロイプロセスを自動化。
- Webhookでソーシャルメディアのメッセージを受信し、AWS WebSocketでリアルタイムにメッセージを配信。
- CloudWatchを用いてAWS Lambdaを定期的に起動し、ライブ配信のデータを同期。
- AWS SQSキューを活用し、コメントの先着順に応じた注文処理キューを構築。
- AWS SQSを活用し、コメントを発生順に整理するキューを構築。
ビジネス成果
小売事業者向け開発プロジェクトにより、事業者はFacebookやLINEといった配信チャネル上でのオンラインビジネスをより容易に運営できるようになりました。具体的には、1つのアプリケーション内で販売と顧客対応を完結できます。複数のアプリを行き来して注文処理を行う必要がなくなった、と言えます。
また、ライブ配信中の所定フォーマットに沿ったコメントから注文を自動生成するため、小売事業者は時間とコストの両面で大きな効率化を実現できます。
加えて、ライブ配信ごとに、商品の種類・数量・特徴に至るまで正確に把握できる点も大きな利点です。